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2019/02/26

国際郵便の宛名・ラベル記入方法










この記事では、国際郵便を利用する際の、宛名を荷物の外装に直書きする方法と、ラベルを利用する場合の記入方法を説明します。








直書きの場合

住所の書き方にもルールがありますが、日本国内で通用する住所の書き方と万国郵便条約が推奨する住所の書き方には違いがあります。
海外発送のために住所を記入する場合は、後者の方式に則って書きましょう。
海外(例外もある)と日本の住所の違いは、まず順番が逆以外にも、住所の割り振りが、街路・通り名で割り振られるが日本は、地域を細かく分けた街区方式が用いられています。
名前の後は、基本的に面積が小さい順から書いていきます。
米国式
家番号・番地 →通り名 → (あるならアパート名、会社名、部屋番号)→ 町名・地域名 →都道府県名・州名 → 国名
アパート名や会社名や部屋番号は一番上に持ってきてもOKです。


基本的なルール

  1. 英語で記入
  2. 横書き
  3. 段を、会社名、アパート名・部屋名・階名、街・通りの名前、町名、州名・郵便番号、州名、電話番号で区切る
  4. 国名を記入
  5. 左上に送り主(差出人)の住所を書く (手紙の場合、封筒の裏でもOK)
  6. 右下に受取人の住所を書く
  7. 送り主の名前の前に "From"と書く
  8. 受取人の名前の前に"To"と書く
  9. FromとToは省けるが、あるとわかりやすくトラブル回避ができるので必ず記入。
  10. また、受取人の住所を、差出人の住所より大きく書くこともトラブル回避のポイントです


住所記入のルール


例;海外の住所
From
名前 Yoshio Kojima
会社名・部署名・フロア名
Company, Department, Floor number
※必要な場合
※会社名を下段に分けてもOK
通り名の下段に、部屋名・会社名を書く方式もある (英語圏)
Son-nano Ltd.  Marketing Dept. 7th Floor, 704
家番号・通りの名前 
House number + street name
32 Pee Yaa Street
町/市・地域名
Town name or province name
Opapi Springs 
州名、郵便番号
State name & Postal code
※アメリカの場合は短縮表記でもOK
※地域名の行にかいてもOK
※郵便番号は特別に段を設けてもOK (国名の前)
Colorado or  CO  80907-2550
国名
Country name 
United States 
電話番号 (あれば) 555-555-1010


日本国内の場合; 
例 〒078-1492 北海道 上川郡 愛別町 本町 179番地
番地・丁名 179 Honcho
町名 Aibetsu cho ※Aibetsu townとは普通しない
郡名 (省略可能) Kamikawa-Gun
都道府県名 ・郵便番号 Hokkaido 078-1492 ※郵便番号マークは書かない
国名 Japan
電話番号 (必要なら) 01658-6-5111

  1. 名前を一番上
  2. (必要な場合)次の段に会社名・部署を書く
  3. 次の段に、番地・ストリート(街路名)を書く
  4. (必要な場合)次の段に、アパート名と部屋番号 (米国方式)
  5. 次の段に、都市名、町名をいずれか、または両方書く
  6. 次の段に、州名を書き、郵便番号(Zip code、あるいはPostal codeといいます)を書く
  7. 次の段に、国名を書く
  8. (必要な場合)、下段に電話番号を書く


発送に必要な情報を書く場合

  • 船便や航空便を指定しなければならない場合
  • 書留をつける場合
  • 印刷物だと明示する場合

  1. 左下(あるいは余白)に航空便の場合はAIRMAIL、船便の場合はSeamail あるいは、Surface mail 、SAL便の場合は SALと書く(窓口で航空便・船便・SAL便でと伝えれば、スタンプを押してくれます。※手紙・はがきはSAL便では送れません)
  2. また書留の場合は、Registered と書く(これも窓口で申し出ればスタンプかシールを貼ってくれます)
  3. 印刷物として送る場合は、"Printed Matter"と書き、本のみで密封する場合は、”Book Only”とさらに書く

記入する

直書きの前に下書きしてみるといいでしょう。
また、手紙やはがき以外の場合、梱包により記入が難しい場合(例えば、水濡れ防止のためフィルムをぐるぐる巻きにした場合)は別の紙に書くかパソコンで作り、切り取り、透明なテープで貼ると良いでしょう。










外装に直書きの場合、輸送中の湿気や、雨による水濡れ等により文字がにじむ可能性があります。

私の経験で、レコードをイギリスから買ったときに、直書きで送られてきたのですが、文字が滲んでいることがありました。滲んでいた部分が、文字の部分だったのでよかったのですが、重要な番地の数字の部分が読み取れない場合、最悪届かない可能性もあります。
また、ヤマトで運ぶ場合も、ラベルとは別に、荷物の側面にパソコンで作った差出人と受取人の住所をテープで貼り付けています。ヤマトのラベルの住所部分は狭く、読みづらいという理由もあります。

商品を直書きで送る場合

商品を直書きで送る場合は、税関告知書のCN22 (高額の場合はCN23)を貼り付けるのを忘れないようにしましょう。また、書留にしたい場合は窓口で伝えて、追跡番号のシールとRegistered のシールを貼ってもらい、控えをもらいましょう。
商品を送る場合、大抵の場合は、書留ラベルか、マイページサービスを利用してラベルを作成するかと思いますが、直書きの場合は注意が必要です。


ラベルの記入方法 

 EMS・国債小包・書留ラベルの記入はだいたい同じです。ラベルは、税関告知書と一体になっており、複写式になっております。強めの筆圧で書いてください。
大抵の場合、物品を送ることになるかと思いますが、以下の点に注意して記入してください。
  • 詳細な物品の種類名;※商品名ではありません。
  • 原産地名;大体の場合JapanでOK、 HSコードはわからなければ要りません。
  • 個数
  • 価格 価格の単位が円なら JPY, ドルなら USD, ユーロなら EUR, ポンドなら GBP
  • 重量
  • そして最後に、下段に合計重量と合計価格を記入。
例1:
50ドルの鍋を3つ送る場合
cooking pot   3  Japan 480g  150 USD
※ちなみに商品名の前に冠詞のa/an はいりません

例2:
3つで1セット、1380円のチーズ用おろし金を10セット送りたい
Cheese grater (Lot of 3 as 1 set)  10 Japan 13,800 JPY

具体的な物品の名前であることが重要です。例えば、鍋をKitchen Utensils (キッチン用品)ではだめです。かならず cooking pan か cooking potと書きましょう。

小包ラベルの記入方法

日本郵便 − 小包ラベルの記入方法
https://www.post.japanpost.jp/int/use/writing/parcel.html

EMSラベルの記入方法

郵便局 − EMSラベルの記入方法
https://www.post.japanpost.jp/int/use/writing/ems.html



書留ラベルの記入方法

上記ラベルの記入方法とほぼ同じです。


インボイスが必要の場合

アメリカ宛では、少額の商品、例えば2000ドル以内なら、インボイス無しでラベルに付属の税関告知書で通関できる場合が多いですが、ebay, etsy等で売った商品の場合は付けた方が無難です。
ebayやetsyで商売している場合は、マイページサービスを利用されることを強くオススメします。
マイページサービスを詳しく画像つきで紹介したサイトが山ほどありますので、”マイページサービス 登録”と検索してください。

インボイスの雛形を郵便局で入手するか、郵便局のダウンロードし、窓口でインボイスを入れる袋をもらって荷物にはりつけましょう。


インボイスについて