リチウム電池の海外発送について
リチウムイオン電池について
以下の情報は、2019年1月23日現在の情報です。リチウム電池の発送条件は、変化しやすいので常に新しい情報を参照してください。
そもそもなぜ送れないのか?
リチウムイオン電池は、エネルギー密度が高く、衝撃により、内部の正極と負極を分けているセパレーターが破損し、そこから短絡(ショート)してしまい、そこに局所的に大きな電流が流れ、発熱し、火災が発生する危険性があります。航行中の貨物室の数ある荷物から、発熱・発煙しているバッテリーを探すのは容易なことではないので、受け付けていないと思われます。
Wikipedia - リチウムイオン電池 #短所
また実際に、リチウムイオン電池に起因した航空機火災も過去に複数起きております。死者も出ております。
Wikipedia - UPS航空6便墜落事故
ヤマト運輸・佐川急便の国際輸送
ヤマト運輸では現在、リチウム電池の脱着の有無に関わらず、受付を禁止しています。佐川急便の国際飛脚便も受け付けていません。ヤマト運輸
- 「国際宅急便」でノートバソコン・携帯電話などは送れますか?
佐川急便
- ご利用状の注意 国際飛脚便
DHL・FedEx
DHL、 FedExは、リチウム電池単体、あるいは装着された機器でも、輸送制限国に該当しないこと、電池の重量、ワット数、電池の数の制限がクリアされた場合に限り、特定のラベルを表示し、頑丈な梱包をすることで発送できる場合があります。危険物取り扱いの料金が発生する場合があります。またこれら2社は料金が高額です。
DHL - リチウム電池の発送について
http://www.dhl.co.jp/ja/express/shipping/shipping_advice/lithium_batteries.html
-リチウムイオン電池取扱についてのご案内
http://www.dhl.co.jp/content/dam/downloads/jp/express/forms/dg_lithium_battery_1_jp.pdf
-リチウム金属電池取扱についてのご案内
http://www.dhl.co.jp/content/dam/downloads/jp/express/forms/kinzoku_toriatsukai_jp.pdf
FedEx - リチウムバッテリーや危険物の輸送・発送
http://www.fedex.com/jp/tools/lithium.html
-梱包の手引き (36ページのバッテリーの梱包をご覧ください)
http://www.fedex.com/downloads/jp/packagingtips/howtopack.pdf
郵便局
郵便局でも、上の2社とほぼ同じ条件で、リチウム電池が装着された機器に限って送ることができます。- 機器に取り付け又は機器に内臓されていること
- リチウムの内容量又はワット時定格値等一定限度内であること
- リチウム電池の数量制限(単電池の場合は4個、組電池の場合は2個)の範囲内であること
- リチウム電池の輸入を制限していない国・地域宛て等に差し出すこと
日本郵便 - 国際郵便によるリチウム電池の郵送条件
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2012/00_honsha/1213_01_02.pdf